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ブログvol.008

癇癪は「起きてから」では遅い|ABAで変える“起きる前”の3つの手立て

NaviPa編集部

最終更新 2026.10.13

癇癪は「起きてから」では遅い|ABAで変える“起きる前”の3つの手立て

「抱きしめたほうがいいのか、離れたほうがいいのか」

年中の男の子を育てるAさんは、深夜にスマホで検索しながら、そんなことばかり調べていたそうです。

癇癪が始まると、何を言っても届かない。けれど次こそは正解を出したくて、また調べる。

「わたしの対応が下手だから、おさまらないんですよね」

そうおっしゃいました。

ひょっとしたら、あなたにも似た夜があるかもしれません。

  • 「癇癪 対応」で調べて、出てきた方法を全部ためした
  • 落ち着いて声をかけられた日もあるのに、次の日はまた同じ
  • うまくいかないのは、自分の対応が下手だからだと思っている

どれも、まじめに向き合っている人ほど通る道です。

しかし、変えられるのは「起きたあと」ではありません

スイッチが入ったあとの子どもの脳は、話を聞ける状態ではありません。だから、起きてからの対応をどれだけ磨いても、効果には限界があります。

ABA(応用行動分析=行動の仕組みを見る考え方)では、「予防」をいちばん大事にします。

だから、「その前」を見ます

ABAでは、行動を3つのまとまりで見ていきます。

  • A:きっかけ(行動の前に起きていたこと)
  • B:行動(癇癪そのもの)
  • C:結果(そのあと起きたこと)

多くの人は、BとCばかりを見ます。けれど実際に動かしやすいのは、Aのきっかけです。

わが家の場合は、もっと大きくなってからやってきました。

小5のとき、ゲームをやめたくなくて暴言を吐く。そのころは毎回、頭にきていました。

けれど記録をとってみると、はっきり見えてきたんです。

長時間ゲームを続けたあとに、起きやすい。

機嫌も性格も関係しますが、それでも条件がそろったときに起きがち。

つまり、癇癪は「突然」ではなく、きっかけの積み重ねで起きているということです。

今日からできる、3つの手立て

① 終わりを見せる

小さい子なら「長い針が6になったら終わりね」。ゲームなら、始める前に終わりの時刻を決めて、見えるところに置いておく。

大事なのは、終わってから言うのではなく、始める前に見せておくことです。

② 変化を予告する

「あと10分で出かけるよ」「今日は公園じゃなくてスーパーね」。切り替えが苦手な子ほど、心の準備の時間が要ります。

③ 疲れの前に休ませる

行事のあと、人の多い場所のあと。特性のある子は、感覚の刺激を人一倍拾って疲れています。予定を足さず、あえて何もしない時間をつくる。

全部やらなくて大丈夫です。まずは1つだけ。

記録を2週間つけると、わが子のきっかけが見えてきます。

いつ、どこで、直前に何があったか。メモはスマホで十分です。

それでも癇癪が起きてしまったときの手順は、こちらにまとめています。

▶ 癇癪が起きたとき、親はどうすればいい?

まとめ

いかがでしたでしょうか。

  • 癇癪は、起きてからでは届きにくい
  • ABAでは「きっかけ(A)」を見て、予防を大事にする
  • わが家で多かったきっかけは「長時間のゲーム」。急な変更や疲れも、よくあるきっかけ
  • 今日からできるのは、終わりを見せる・変化を予告する・疲れの前に休ませる
  • まずは2週間、記録してみる

対応が下手だったのではなく、見る場所が違っただけです。


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起きてからの100点を目指すより、起きる前をひとつ変えてみる。あなたがそんなふうにお子さんと向き合っていくことを、私はとても楽しみにしています。

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NaviPa編集部

発達凸凹の子・家族・支援者を支える3者統合のコミュニティ「NaviPa」の編集部です。

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